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関西棋院第一位決定戦第2局
余が連勝で4連覇

2020 年 11 月 05 日掲載

関西棋院第一位決定戦第2局 余が連勝で4連覇

山陽新聞杯第64期関西棋院第一位決定戦(山陽新聞社主催)の3番勝負第2局が5日、大阪市中央区北浜の同棋院で打たれた。余正麒第一位が挑戦者の村川大介九段に202手までで白番中押し勝ちし、連勝で4連覇を果たした。

後がない村川九段が、序盤から積極的に地を広げて主導権を取ろうとするが、余第一位も冷静に対応し、一進一退の展開に。中盤、余第一位が下辺右から攻めを仕掛けてペースを握ると、手堅い打ち回しで徐々にリードを拡大。村川九段も粘り強く応じて逆転機をうかがうが、余第一位はミスを最小限に抑えて押し切った。持ち時間各3時間で、残りは余第一位が1分、村川九段が3分。

台湾出身の余第一位は国内主要棋戦や国際棋戦で活躍を続ける実力者。王座、十段の獲得経験がある村川九段は、第54期以来2度目の第一位を目指したが及ばなかった。3番勝負は関西棋院看板棋士同士の頂上決戦として注目を集めた。

第一位決定戦は1957年に始まった伝統棋戦。今期は昨年10月からトップ棋士ら32人がトーナメントを戦った。新型コロナウイルスの影響で、約2カ月間の休止もあったが、村川九段が9月に挑戦権を得た。