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関西棋院第一位決定戦戦第1局
余が先勝

2020 年 10 月 01 日掲載

余が先勝 関西棋院第一位決定戦戦第1局

山陽新聞杯第64期関西棋院第一位決定戦(山陽新聞社主催)3番勝負が1日、大阪市中央区北浜の同棋院で開幕した。第1局は余正麒第一位が、挑戦者の村川大介九段に177手までで黒番中押し勝ちした。

ともに国内主要棋戦で活躍を続ける関西棋院の看板棋士で、これまでの対戦成績は7勝7敗の五分という“頂上決戦”。余第一位は4連覇、村川九段は10年ぶり2度目の栄冠を目指す。

第1局は開始早々から右上隅で激しくせめぎ合う急戦模様でスタート。戦いが上部中央から左に広がる中で余第一位が主導権を握り、少しずつ優位を拡大した。村川九段は戦域を広げて局面の打開を図ろうと、下辺で積極的な攻めを見せるが、余第一位も冷静に対応。隙を見せずに押し切った。持ち時間は各3時間で、残りは余第一位3分、村川九段17分。

余第一位は「難しい局面が続き、終盤まで自信はなかった。まだ1局終わっただけなので、次も全力が出せるよう準備する」とし、村川九段は「途中で読み落としもあって苦しくなった。第2局まで少し時間があるので、しっかり切り替えて臨みたい」と巻き返しを誓った。第2局は11月5日、同棋院で打たれる。