日本棋院の創立100周年
2024 年 07 月 18 日掲載
日本棋院は17日、東京都港区のホテルで「創立100周年記念式典・祝賀会」を開催し、関係者約450人が節目の年を盛大に祝いました。
日本棋院は1924年7月17日に創立され、39年に最古のタイトル戦である本因坊戦がスタートし、その後に名人や棋聖などのタイトル戦が相次いで設立されました。囲碁の人気が高まり、二十五世本因坊治勲(趙治勲九段)、小林光一名誉棋聖らのスター棋士が誕生しました。特に2016年と2017年には、井山裕太王座(35歳)が7冠同時制覇を2度達成し、囲碁界で初めて国民栄誉賞を受賞しました。
式典と祝賀会には、棋士や囲碁ファンのほかに、日本将棋連盟の羽生善治会長も出席しました。冒頭で、武宮陽光理事長(47歳)は「財政問題や囲碁ファンの減少など、解決すべき課題が山積しています。これらに克服するために、棋士や職員一同が団結して囲碁文化の発展と経営改革に取り組んでいきたい」とあいさつしました。棋士を代表して井山王座が「変化の激しいこの時代において、柔軟に対応する姿勢も必要です。私の個人的な力は小さいですが、知恵を出し合って少しでも良い方向に向かっていけたらと思います」と述べました。
この日は、新設された日本女子囲碁リーグの開幕式も行われ、ユニホーム姿の棋士たちが会場を盛り上げました。初の団体戦「日本女子囲碁リーグ」