第45期棋聖戦七番勝負第3局
2021 年 02 月 06 日掲載
第45期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)、井山裕太棋聖と挑戦者・河野臨九段の第3局が長崎県西海市の「オリーブベイホテル」で行われ、6日午後7時28分、井山棋聖が186手までで白番中押し勝ちした。井山棋聖はシリーズ3連勝で、棋聖戦史上最多の9連覇へあと1勝と迫った。
井山棋聖の封じ手、白56は右下に地を確保する受け。井山棋聖は中央を動き出し、コウ絡みの接近戦となった。河野九段の黒97の切りから、右上隅でも激しい戦いになったが、井山棋聖が白106、112、122の好手を繰り出し、粘る河野九段を振り切った。
第4局は16、17日に神奈川県箱根町の「ホテル花月園」で行われる。
井山棋聖の話「右上で得をして、正しく打てば残るかなと思った。(第4局へ向け)まだまだ大変なので精いっぱい準備して臨みたい」
河野九段の話「途中まではそれなりに勝負形のつもりだったが、上辺で悪くしてしまった。予想にない手もあり、難解な戦いだった」
特設ページ:第45期棋聖戦挑戦手合七番勝負