第7期会津中央病院・女流立葵杯
2020 年 03 月 30 日掲載
会津若松市東山温泉をメイン会場に繰り広げられる囲碁の女流タイトル戦「第七期会津中央病院・女流立葵杯」の本戦は30日、東京都の日本棋院本院で開幕した。初日は一回戦の第一局が打たれ、鈴木歩女流棋聖が加藤千笑初段に勝利し、5月に東山温泉で行われる準決勝進出を決めた。
女流棋士は「急戦派」が多いが、両者はバランスを重視する「本格派」。この日の対局も黒番・鈴木女流棋聖の向かい小目から、お互いに大場に打ち合うゆったりとした進行となった。黒が中央の白に圧力を掛けながら確定地を増やし、鈴木女流棋聖が217手で中押し勝ちした。
鈴木女流棋聖は四回目の本戦進出で、二年連続の四強入り。昨期は挑戦者決定戦まで勝ち上がった。2月に女流棋聖位を初めて獲得したばかりで、五歳と三歳の娘を育てながら13年ぶりの女流タイトル奪取が話題になった。