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鹿児島で開幕へ
第50期名人戦七番勝負第1局、前夜祭
2025 年 08 月 25 日掲載
第50期名人戦七番勝負第1局、前夜祭 鹿児島で開幕へ

第50期囲碁名人戦七番勝負第1局(朝日新聞社主催)が8月26日に鹿児島で開幕します。対局を前に25日夜には前夜祭が行われ、一力遼名人と挑戦者の芝野虎丸十段が意気込みを語りました。両者は昨年に続く再戦となるシリーズです。

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一力名人「未知の展開を楽しみたい」

防衛を目指す一力名人は、芝野十段の進化について「序盤の自由度が増し、対策が立てづらくなった」と評価しました。その上で「対策が外れる可能性も高いので、未知の展開を楽しむ気持ちで臨みたい」と語りました。

また、自身の成長については「多くのタイトル戦を経験し、調子を崩した時期もあったが、その都度ベストを尽くしてきた」と振り返り、直近ではLG杯決勝進出を果たしたことで「自信につながった」と語りました。初めての鹿児島での対局については「素晴らしい環境で戦えることは光栄です」と期待します。

芝野十段「再び挑戦の舞台に立てて嬉しい」

芝野十段は昨年の名人戦で敗れた雪辱を胸に挑みます。「去年は内容的にも不足が多く、結果的に負けて悔しい思いをしました。早く戻ってくることができて嬉しく思います」と語り、名人リーグ序盤で苦戦しながらも挑戦権を得たことを「運もあった」と振り返りました。

また、対局地・鹿児島については「2度目の訪問ですが、桜島を間近に見るのは初めてで迫力に感動しました」と新鮮な印象を述べました。精神面についても「去年より落ち着いて臨めている」と冷静さを強調し、「節目の50期で結果を残したい」と意欲を示しました。