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囲碁学習
実戦から学ぶプロの一手 – 藤沢里菜七段
2025 年 08 月 05 日掲載

【第64期大和ハウス杯十段戦予選A】(黒)藤沢里菜七段 対 黄翊祖九段(白)実戦からの一手です。
対局は第201手まで進み、黒の藤沢里菜七段が「アタリ」を打ちました。この一手は、自分の黒石一子をあえて犠牲にして、

黒2・黒4が先手となりました。

その結果、図3の黒1が成立し、「a」と「b」が見合いとなります。

ここで白番の黄翊祖九段が投了しました。ちなみにこのあと、白1「ナラビ」が手筋です。黒の5子を取ることはできますが、それでも形勢をひっくり返すには至らないです。

あえて石を捨て、有利に運ぶ「捨て石」の発想は、非常に重要な考え方です。