通算10期達成で名誉王座
2025 年 02 月 19 日掲載

第72期囲碁王座戦(日本経済新聞社主催)で五番勝負を制し、王座のタイトルを獲得した井山裕太王座の就位式が2月19日、大阪市内のホテルで開催されました。
井山王座にとって今回の王座獲得は通算10期目となり、これにより「名誉王座」の資格を得ました。式典では、日本棋院の武宮陽光理事長から「王座允許状」が授与され、日本経済新聞社の岡田直敏会長からはトロフィーと名誉王座獲得の功労金の目録が手渡されました。
芝野虎丸九段を破り、王座防衛成功
昨年行われた王座戦五番勝負では、挑戦者の芝野虎丸九段と対戦し、3勝1敗で防衛に成功しました。井山王座はこれまで数々のタイトル戦で輝かしい実績を残してきましたが、王座の通算10期達成により、さらに歴史に名を刻むこととなりました。
名誉王座の称号は、60歳に達するか引退後に正式に名乗ることができます。式典で井山王座は「厳しい戦いの連続ですが、戦う姿や結果を通じて、何かを伝えられるよう今後も精進したい」と語りました。
井山王座の地元・大阪で行われた就位式には、多くの囲碁ファンも駆けつけました。約200人が会場に集まり、井山王座の偉業を祝福しました。


