２月23日、中国上海の「上海大酒店（Grand Central Hotel Shanghai）」で行われた第25回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の最終戦、第14戦で、申真諝（シン ジンソ）九段が中国の辜梓豪（こ しごう）九段に黒番中押し勝ちを収め、４年連続で韓国が農心辛ラーメン杯の優勝カップを手にしました。

この最終戦は韓中１位対決であり、激しい戦いが繰り広げられました。申真諝九段は序盤に研究済みと思われる布石が進む中、辜梓豪九段の着手に迅速に対応し、中盤までリードを築きました。しかし中盤戦で右辺の折衝で逆転を許し危うい場面を迎えましたが、戦いながらポイントを稼ぎ、逆転に成功して勝利を収めました。

申真諝九段は本日の勝利で、本大会を６連勝で締めくくり、農心辛ラーメン杯で16連勝と最多連勝記録を更新しました。これは李昌鎬（イ チャンホ）九段の14連勝という農心杯での最多連勝記録を超える快挙です。

中国はベストメンバーでチームを組んで臨みましたが、全員が申真諝九段に屈しました。団体勝ち抜き戦で１人の選手が１国の選手をすべて破ったのは、1997年の第５回真露杯SBS世界囲碁最強戦（徐奉洙（ソ ボンス）九段の９連勝）以来２度目であり、農心辛ラーメン杯では初めてのことです。

申真諝九段は「対局に勝って嬉しく、最初の対局を打った時はまだ遠い道のりだと思っていたが、こうして６連勝までできて光栄だ」と感想を述べ、「洪旼杓（ホン・ミンピョ）監督がよくサポートしてくれたおかげで、コンディションに問題はなかった。対局する時に優勝を考えるべきではないが、つい考えてしまって、最後までしっかり集中することができて良かった」と喜んでいます。

特設ページ：第25回農心辛ラーメン杯団体戦

関連棋譜：【第25回農心辛ラーメン杯第14戦】申真諝九段 対 辜梓豪九段(白)