「多くの人に支えられた」
2020 年 10 月 17 日掲載
第45期碁聖戦(河北新報社など主催)5番勝負を制し、初の七大タイトルを獲得した一力遼碁聖の就位式が16日、東京都内のホテルであった。一力碁聖は「多くの人に支えられた。今後は国際棋戦など大きなタイトルにも挑戦したい」と語った。
式では一力碁聖に日本棋院と関西棋院から允許状、新聞囲碁連盟から賞状とトロフィーが贈られた。連盟代表の温井伸北國新聞社社長は「息が詰まる神経戦を制した。棋士と新聞記者の二刀流で活躍してほしい」と期待を寄せた。
師匠の宋光復九段は「学業との両立で睡眠が取れずに悩んだ時期もあったが、辛抱して走り続けた」とまな弟子をねぎらった。
新型コロナウイルス感染症の影響で式は縮小され、関係者約70人が新碁聖の就位を祝った。
一力碁聖は8月、連覇を目指した羽根直樹九段を3連勝で破り、宮城県出身者として初めて七大タイトルを奪取した。一力碁聖が井山裕太天元に挑む第46期天元戦5番勝負の第1局が今月8日に打たれ、一力碁聖が先勝した。