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日本棋院打ち初め式
波平さんに五段免状を授与、サザエさんは三段
2020 年 01 月 05 日掲載

日本棋院は5日、東京都千代田区で「打ち初め式」を開き席上、アニメ放送50周年を迎えた「サザエさん」(フジテレビ系、長谷川町子原作)に登場する磯野波平さんにアマ五段の免状を授与した。隣人の小説家・伊佐坂難物氏と対局する場面が何度も登場するため、囲碁普及の一助となったと認められた。プロ棋士やファンの間では、「波平さんの打った棋譜はプロ並み」と話題になったこともあった。時々相手をする娘のフグ田サザエさんにも、アマ三段が贈られた。アニメキャラクターに段位免状が贈呈されるのは、初めてという。
昨年、史上最年少で名人と王座を奪取した芝野虎丸二冠(20)や上野愛咲美(あさみ)女流二冠(18)らに祝福された波平さんは、日ごろの“バッカモーン”を封印して笑顔。
フジテレビの遠藤龍之介社長は「たいへんありがたいこと。誰が受け取るかとなったとき、声優やテレビ局の人間より、こういう形がいいのではとなった」と謝辞。囲碁・将棋愛好家でもある遠藤社長は「囲碁はなかなか強くならないが、プロの先生の対局を見て、負けて悔しい年にならないようにしたい」と話した。
1月5日の「囲碁の日」に日本棋院では毎年、棋士とファンの交流会を開いている。