中国の柯潔九段が不参加
2025 年 03 月 24 日掲載

LG杯の影響で延期も、ついに開幕へ
「第1回ソパルコサノル世界最高棋士決定戦」が、3月26日に開幕することが決まりました。当初は2月6日に開幕予定でしたが、LG杯決勝戦でのアゲハマ保管ルールに関する議論を受け、中国が参加を一時見送るなどの影響で、大会開催が延期されていました。
ソパルコサノル杯とは
この大会は、ソパルコサノル最高棋士決定戦や韓国棋院選手権戦を支援してきたインフォベル社が、新たに設立した国際大会です。今後は韓国内大会と交互に、隔年で開催される予定です。
9名による総当たり戦
本戦は韓国4名、中国3名、日本1名(福岡航太朗七段)、台湾1名の計9名によるリーグ戦で行われ、成績上位2名が決勝三番勝負に進出します。本戦は以下のスケジュールで実施されます。
- 1次リーグ(1~5回戦):3月26日~30日
- 2次リーグ(6~9回戦):6月9日~12日
試合会場はbaduk TVスタジオで、開幕前夜祭は韓国棋院で開催されます。決勝三番勝負の日程は未定です。
柯潔九段が不参加、ワイルドカードは党毅飛九段に

主催者はワイルドカード制度が導入され、柯潔九段がその対象となりました。しかし、柯潔九段は出場を辞退しました。その後、4月に開催される「北海新繹杯」のワイルドカードにも選ばれましたが、こちらも辞退しました。
代わりに、中国の党毅飛(ダン・イーフェイ)九段がワイルドカードでの出場を決めました。党毅飛九段は韓国囲碁リーグにも出場しており、最近の中国ランキングで初の1位に輝いた強豪棋士です。2007年にプロ入りし、30歳でついにランキング1位となったことで、中国では珍しいです。
フィッシャールール採用、優勝賞金は2億ウォン
本大会はフィッシャールールを採用し、持ち時間は基本1時間、1手毎に追加30秒となります。賞金は以下の通りです。
- 優勝:2億ウォン(約2,200万円)
- 準優勝:1億ウォン(約1,100万円)
- 本戦リーグ1局の参加費:勝者300万ウォン(33万円)、敗者150万ウォン(16万円)