第49期棋聖戦七番勝負最終局
2025 年 03 月 11 日掲載

第49期棋聖戦七番勝負第7局は、3月12日から13日にかけて山梨県甲府市の「常磐ホテル」で行われます。「常磐ホテル」はタイトル戦における名勝負の舞台として知られております。これまで数々の歴史的対局が繰り広げられてきた会場において、今期の棋聖が決定する運命の二日間が、まもなく幕を開けます。
対局室検分
碁石や碁盤の感触、室内の温度、トイレの位置などを確認した両対局者は、数分で検分を終えました。
その後、一力棋聖と井山王座は前日インタビューに応じ、それぞれ最終局への意気込みを語りました。
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一力棋聖のコメント
「ここまで来ると、スコアを気にすることもないですし、2日間、目の前の碁盤に集中し、精一杯やるだけです。(きょうで東日本大震災から14年)こういう素晴らしい舞台で対局できることは本当にありがたいことだと思います。東日本大震災が起きた14年前は、ちょうどこのホテルで棋聖戦が行われていて、井山さんが挑戦者として戦われていました。それだけ長い間、第一線で活躍されるのは本当に大変なことと思います。自分自身、いろんな思いはありますが、まずは一手一手集中してやっていきたいと思います」
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井山裕太王座のコメント
「(第6局以降は)技術的なことというよりは、体調面、気持ちの面を重視して整えてきました。一度、大阪にも戻りました。(3勝3敗となり)ここまで来たのにも意味があると思っています。自分自身のやるべきことを遂行することに全力を尽くしたいです。東日本大震災が起きた日のことは年月がたっても覚えています。(あの日からこれまで)前を向いて戦ってきた方がたくさんおられますし、自分もそういった気持ちで自分の力を出しきりたいと思います」
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