第49期名人戦第4局
2024 年 10 月 11 日掲載
第49期名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第4局が、10月10日、大阪府守口市にあるホテルアゴーラ大阪守口で行われました。142手までで白番の一力遼棋聖が中押し勝ちを収めました。一力棋聖はシリーズで3勝1敗とリードを広げ、名人奪取に王手をかけました。
序盤から白番の一力遼棋聖は実利を重視する打ち方を選びました。一方、黒番の芝野虎丸名人は模様で対抗しました。中盤に入り、一力棋聖は黒の大模様に打ち込みました。この瞬間から両者の攻防が激しくなりました。最終的に、一力棋聖は黒石の包囲網を巧みに打開しました。芝野名人はこの状況を覆すことができず、投了を選択しました。
第4局の流れ
- 10月9日 - 対局前日に「検分」が行われ、盤や石、空調、トイレなどの場所を確認します。
- 10月10日 9:00 - 立会人山田規三生九段の「時間になりました」の合図で対局が始まります。
- 10月10日 9:05 - 黒白それぞれ1手ずつ打ち、報道陣が退席します。
- 10月10日 12:00 - 対局者が自室に戻って昼食を取ります。芝野名人:黒カレーと黒毛和牛サーロインステーキ&ミックスジュース。一力棋聖:にぎり寿司盛り合わせ&ウーロン茶。
- 10月10日 13:00 - 対局が再開されます。
- 10月10日 15:00 - おやつが運ばれます。芝野名人:プレミアムモンブラン。一力棋聖:苺のフレジェ。
- 10月10日 17:40 - 手番だった一力遼棋聖が「封じ手」を行います。封じ手はホテルの金庫に保管されます。
- 10月10日 18:30 - 盤上の石が片付けられ、1日目の対局が終了します。
- 1日目が終了した時点、芝野虎丸名人(黒番)の勝率は13%です。
- 10月11日 9:00 - 前日まで封じた局面まで並べ直します。
- 10月11日 9:10 - 封じ手を立会人山田規三生九段が開封し、一力遼棋聖がその場所に打って対局が再開された。
- 10月11日 12:00 - 2日目の昼食。芝野名人:鰊と九条葱のお蕎麦 鉄火丼。一力棋聖:甘鯛と松茸の土鍋御飯。
- 10月11日 13:00 - 対局が再開されます。
- 10月11日 14:05 - 終局。142手まで白番一力遼棋聖の中押し勝ち。