TOP | ニュース一覧 | 優勝後の現地インタビュー
第10回応氏杯
優勝後の現地インタビュー

2024 年 09 月 09 日掲載

第10回応氏杯 優勝後の現地インタビュー

9月8日、第10回応氏杯世界囲碁選手権の決勝で初優勝を果たした一力遼九段が、中国メディアの記者団にインタビューを受けました。以下はその内容です。

優勝おめでとうございます。現在の心境を教えてください。

ありがとうございます。決勝の第2局と第3局は非常に厳しい局面が多く、勝てるとは思っていませんでした。ですので、今はとても嬉しいです。

今日の対局では一時、非常に苦しい場面がありましたが、心情的に揺れ動くことはありましたか?

はい、中盤に入ったあたりから形勢が非常に悪いと感じていました。特に、持ち時間がなくなり罰点が加わった時は、かなり厳しい状況でした。しかし、一手一手を慎重に打ち、自分の最善を尽くそうと心掛けていました。終盤、上辺で形勢が複雑になった時に、左右に進出できたことで少しチャンスがあると感じました。

今回の応氏杯を振り返って、どの対局が最も厳しかったですか?

実際、どの対局も非常に厳しかったです。特に、準々決勝で許嘉陽八段と対戦した時は、終盤まで時間がなく、非常に難しい局面でした。また、準決勝での柯洁九段との第1局と第2局も相当な苦戦でした。この大会で優勝できたのは、中国のトップ棋士たちとの逆転劇が自信をもたらしてくれたおかげです。

日本が世界選手権で優勝するのは19年ぶりです。今回の優勝で、日本囲碁界の再興に貢献する責任を感じますか?

19年間、日本が世界タイトルを獲得できなかったことはとても長い時間です。この優勝は、私にとっても大きな栄誉ですし、これからも自身を奮い立たせたいと思います。また、日本の若手棋士たちにも頑張ってほしいです。もし私が彼らの手本になれるのであれば、とても嬉しく思います。

特設ページ:

第10回応氏杯世界選手権