金明訓九段、農心杯で初勝利
2024 年 09 月 07 日掲載
9月7日、中国吉林省延吉市の農心白山水工場で行われた第26回農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦第3局で、韓国の金明訓九段が中国の柯潔九段に時間切れ勝ちを収めました。試合は2時間28分、168手目を迎えた時点で柯潔九段が持ち時間を超えてしまい、思わぬ形での敗北となりました。
金明訓九段の苦戦
金明訓九段は黒番でスタートし、序盤から中盤まで互角の展開を維持しましたが、終盤に入ると追い込まれた状態に陥り、形勢が不利になりつつありました。しかし、柯潔九段が持ち時間を使い切ってしまい、金九段は勝利を手にしました。金明訓九段にとって、柯潔九段は非常に手強い相手でした。2022年の春蘭杯、2024年の中国甲級リーグ、さらに応氏杯でも連敗を喫していたため、今回の勝利は彼にとって大きな意味を持っています。7年ぶり2度目の農心杯代表出場となる金九段にとって、この勝利は大きな一歩となりました。
次の対戦は井山裕太九段
井山九段はこれまで金九段と2度対戦し、いずれも敗北を喫していますが、今回の対局でその雪辱を果たすかどうか注目されています。