第43期女流本因坊戦
2024 年 07 月 30 日掲載
第43期女流本因坊戦(共同通信社主催、JA共済連、共栄火災協賛)の本戦準決勝が7月29日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、上野梨紗女流棋聖(18)が謝依旻七段(34)を破り、挑戦者決定戦に進出しました。
上野梨紗女流棋聖の快進撃
上野女流棋聖は今年の女流棋聖戦三番勝負で仲邑菫三段を2勝1敗で破り、初のタイトルを獲得しています。彼女の姉である上野愛咲美女流立葵杯も注目される中、今回の準決勝での勝利は大きな注目を集めました。
局勢の流れ
この対局は全体を通して白棋が有利な展開で進行しました。初期段階から白がリードを保ち、中盤でその優位を拡大し、終盤では勝勢を確定しました。特に48手から、白の対処が決定的であり、黒棋が巻き返す機会はほとんどありませんでした。
挑戦者決定戦の展望
挑戦者決定戦は8月19日に行われ、上野女流棋聖と牛栄子四段の対戦となります。上野女流棋聖は2期連続での女流本因坊挑戦を目指し、一方、牛四段は初めての5番勝負出場を狙います。
過去の栄光と未来への期待
今回の対戦相手である謝依旻七段は、これまでに女流本因坊を通算8期獲得している実力者であり、上野女流棋聖にとっては大きな壁となる相手でした。しかし、その強敵を破り挑戦者決定戦に進出した上野女流棋聖の快進撃は、今後の女流囲碁界に新たな風を吹き込むことでしょう。8月19日の挑戦者決定戦での活躍が期待され、その結果次第では、藤沢里菜女流本因坊との熱戦が待っています。