第79期本因坊五番勝負第3局
2024 年 05 月 31 日掲載
囲碁の七大タイトルの中で最も歴史がある「本因坊戦」の第3局が三重県で行われ、一力遼三冠(26歳)が挑戦者の余正麒八段(28歳)に勝利して「本因坊」のタイトルを初めて防衛しました。
今期から五番勝負に縮小された「本因坊戦」は、タイトルを持つ一力三冠が挑戦者の余八段に対してここまで2勝0敗で、防衛まであと1勝としていました。
対局は三重県鳥羽市で行われ、序盤から速い展開で進み、形勢判断の難しい複雑な局面が続きました。
終盤、後手で白番の一力三冠が余八段を突き放し、午後6時16分、258手までで余八段が投了しました。一力三冠は3連勝で「本因坊」のタイトルを初めて防衛しました。
対局後、一力三冠は「結果を出せてほっとした。シリーズを通して持っている力はそれなりに出せたかなと思うが、自信のない展開もあり、よくしていける余地はあるのかなと感じた」と話していました。
一方、敗れた余八段は、「3局ともはっきりとよかった局面はなかったが、精いっぱい打った結果なので仕方ないと思う。次につながるように頑張りたい」と話していました。
特設ページ:第79期本因坊戦挑戦手合五番勝負