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第79期本因坊戦
余が挑戦権獲得

2024 年 04 月 18 日掲載

第79期本因坊戦 余が挑戦権獲得

第79期本因坊戦本戦トーナメントの挑戦者決定戦が18日、東京都千代田区の日本棋院で行われ、余正麒八段(28歳)が芝野虎丸名人(24歳、十段)に238手で白番中押し勝ちし、一力遼本因坊(26歳)への挑戦権を獲得しました。余八段は初挑戦であり、関西棋院所属棋士としては故・半田道玄九段以来62期ぶりの挑戦となります。

終局後、余八段は「本因坊戦は昔から憧れていた棋戦です。挑戦できてうれしいです。一力さんは本当に強いですが、自分なりに精いっぱい頑張りたいと思います」と語りました。余八段は本戦トーナメントから参加し、結城聡九段と小池芳弘七段、井山裕太王座を破って挑戦者決定戦に進出しました。

対局は午前10時に開始され、ニギリの結果、芝野名人の黒番となりました。序盤から余八段がリードを奪い、中盤以降も隙のない打ち回しを見せて快勝しました。余八段は台湾出身で、2009年にプロ入りし、13年に当時史上最年少の18歳2カ月で第69期本因坊戦リーグ入りを果たしました。7大タイトル戦番勝負には、王座戦と十段戦に計5回出場していますが、いずれも敗退しています。

今期本因坊戦五番勝負は5月14日に東京都台東区の東京国立博物館で開幕する予定です。