第79期本因坊戦本戦トーナメントは、8日に行われ、準決勝で井山裕太王座（34歳）と余正麒八段（28歳）が対局しました。この対局は、大阪市北区にある日本棋院関西総本部で行われ、余八段が169手で黒番中押し勝ちし、決勝に進出しました。決勝戦では、一力遼本因坊（26歳）に挑戦するため、芝野虎丸名人（24歳）と平田智也八段（30歳）の対局の勝者と対戦します。

余八段は、この日、白の大石を仕留めて勝利を収めました。彼は「本因坊戦は初めてリーグ入りするなど縁の深い棋戦です。決勝はどちらが出てきても強敵ですが、あと1勝で挑戦だと意識せず、普段通りに臨みたいです」とコメントしています。

前期には、11連覇を果たした井山王座の今期の挑戦はありませんでした。井山王座の登場しない番勝負は、第66期以来となります。

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