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第66回女流アマ選手権
内田、2度目優勝

2024 年 03 月 19 日掲載

第66回女流アマ選手権 内田祐里、2度目優勝

東京では、桜の開花目前の3月16日と17日の両日に渡って、第66回全日本女流アマチュア囲碁選手権大会が日本棋院東京本院で行われました。この大会には、8歳から85歳までの選手が全国から集まり、熱戦を繰り広げました。その結果、96名の中から頂点に立ったのは、内田祐里さん(シード)でした。決勝戦では、藤原彰子さん(東京千葉)との大乱戦を逆転で制し、3年ぶり2度目の優勝を果たしました。3位には村瀬なつさん(東京千葉)、4位には宇根川万里江さん(東京千葉)が入り、上位は関東勢が占めました。 スタジオ&ホール」で行われます。

初日は一次リーグと本戦トーナメントの1回戦までが行われました。ひとつのリーグには、本大会の入賞経験者や高校選手権、大学で活躍した選手、元院生などが複数参加しており、一次リーグを突破するのは大変なことでした。

昨年を含めて3回の優勝経験のある大沢摩耶さん(シード)は、山下聖子さん(静岡)に決勝(3回戦)で敗れ、リーグ突破を逃しました。また、第6回大会優勝者の糸井庚代子さん(京都)、高校選手権で優勝したことのある辻萌夏さん(東京千葉)、長野優希さん(埼玉)もリーグ戦で2勝1敗となり、本戦トーナメントには進めませんでした。

2日目にはベスト8が残り、須藤真理子さん(東京千葉)、村瀬なつさん(東京千葉)、井上結菜さん(島根)、内田祐里さん(シード)、久代迎春さん(シード)、藤原彰子さん(東京千葉)、西方彩華さん(関西)、宇根川万里江さん(東京千葉)が競い合いました。

特に注目されたのは井上さんです。女流アマ全国大会ではこれまで一次リーグを突破したことがなく、ベスト8に進出するのも初めてのことでした。一次リーグでは辻さんを、本戦トーナメントでは本大会優勝2回の吉田美穂さん(シード)を破り、ベスト8に進出しました。井上さんは現在、島根県立大学の1年生で、囲碁部はありません。高校時代は囲碁部に所属していましたが、部員は井上さん1人だけでした。ずっとネット碁と大会での実戦を通じて強くなってきたそうです。井上さんはお父さんから囲碁を教わり、地元の公民館に通って練習しました。

準決勝は、早稲田大学囲碁部出身の宇根川さんと藤原さん、岩田一九段門下の村瀬さんと内田さんの対決が繰り広げられ、どちらも後輩の藤原さんと内田さんが勝利し、決勝に進みました。

決勝は、内田さんが逆転勝利し3年2度目優勝になりました。

第66回女流アマ選手権 内田祐里、2度目優勝