棋聖と本因坊も含めて自身初3冠
2024 年 02 月 24 日掲載
第49期天元戦で、一力遼天元(棋聖・本因坊=26)が3年ぶりの復位を果たし、自身初の3冠を獲得しました。この就位式は22日に都内で行われました。今期は、3連覇を目指した関航太郎前天元(22)との5番勝負で3勝1敗。一昨年1勝3敗で失ったタイトルを奪い返しました。
一力遼天元は、本因坊戦7番勝負でV12を目指した本因坊文裕(井山裕太=34)からフルセットの末、4勝3敗で初の本因坊を獲得しました。さらに、同年9~10月のアジア大会囲碁男子団体戦(中国・杭州)では日本代表メンバーとして銅メダルに輝いています。勢いに乗って挑んだ10月10日の第1局(愛知県岡崎市「龍城神社」)こそ落としましたが、第2局(札幌市「ホテルエミシア札幌」)で逆転勝ちしてから3連勝しました。第3局は過去4回の天元戦で勝ったことがなかった福岡(福岡市「大濠公園能楽堂」)で勝利。第4局は、関にタイトルを奪われた兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」でリベンジを果たしました。
一力遼天元は「2局目に逆転勝ちして運が良かった。内容は改善できる点が多い。課題が見つかった」と謝辞を述べています
特設ページ:第49期天元戦挑戦手合五番勝負