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第48期棋聖戦第5局
一力遼棋聖の「分断」に井山裕太王座は一歩も退かない大激戦…1日目終了

2024 年 02 月 15 日掲載

第48期棋聖戦第5局  一力遼棋聖の「分断」に井山裕太王座は一歩も退かない大激戦…1日目終了

碁界の最高位を争う第48期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催、特別協賛・サントリーホールディングス)、一力遼棋聖(26)と挑戦者・井山裕太王座(34)の第5局が15日午前9時、千葉県勝浦市の「三日月シーパークホテル勝浦」で始まり、午後5時31分、一力棋聖が88手目を封じて1日目を終えた。

ここまで両者譲らず、2勝2敗で本局を迎えた。序盤は穏やかだったが、井山王座が黒37から39と左上の白の根拠を奪うと、一力棋聖も白46と応戦し、左上隅で競り合いが始まった。一力棋聖は白62、64と黒を分断したが、井山王座も黒67と一歩も引かずに戦う。大激戦が続く中で、一力棋聖が封じた。

解説の安達利昌七段は「両者ともいっぱいに頑張って、激しく、難しい碁になっている。白は左上の黒への攻めを狙う展開になりそうだ」と話している。

控室やAIの評価によれば、やや白の方が打ちやすい局面のようですが、張栩九段は「具体的にどういうふうに打つかとなると、白も難しい」と話します。険しく際どい競り合いが続いています。

一力遼棋聖(26)に井山裕太王座(34)が挑戦する今シリーズは、第4局で井山王座が勝って両者2勝2敗で並んでいる。本局は、勝った方がシリーズ制覇にあと1勝となる天王山の戦い。3連覇を目指す一力棋聖、棋聖奪還を狙う井山王座、どちらにとっても負けられない一戦だ。

対局は明日午前9時から再開します。