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第48期棋聖戦第5局対局前日インタビュー
一力棋聖「一局の重み増すがやることは変わらず」、井山王座「相手がどうかより自分次第」

2024 年 02 月 15 日掲載

第48期棋聖戦第5局対局前日インタビュー  一力棋聖「一局の重み増すがやることは変わらず」、井山王座「相手がどうかより自分次第」

一力遼棋聖に井山裕太王座が挑む第48期棋聖戦七番勝負第5局。記念撮影と手荷物検査を終えた両対局者は対局室での検分に臨みました。碁石、碁盤のほか、室内の温度や明るさ、トイレの場所などを確認し、検分は数分で終了。一力棋聖と井山王座は恒例の前日インタビューに応じました。主なコメントは以下の通りです。

一力棋聖

「これまでの碁はどれも難しい内容で、収穫も課題もあったと思います。負けた局は形勢の良し悪しの判断の部分で、打っている時の感覚と実際の形勢にずれがあったかなと。そのあたりは自分自身も修正して伸ばしていける部分だと思っています。月曜日の(名人戦リーグの)対局で井山王座に勝てて、ホッとしているところもありますし、これまでよりいい内容の碁を打てればと思っています。一局一局の重みは増しますが、いままでとやることは変わらないと思います」。

井山王座

「これまでは自分なりに、それなりにできているのかなと思っています。難しい局面の連続ですが、自分の感覚、感性を大事にやっていければと思いますし、負けた2局はチャンスを作るところまでは、できていたので、チャンスが来た時にいかにいい選択ができるかが重要です。相手がどうというよりは自分次第かなと思います。(2日制の対局は)持ち時間が8時間で長いようで考え出すとあっという間に時間がなくなりますし、ある程度リズムよくやっていけたら、というのは意識しています」

対局は15日午前9時に開始されます。本局の立会人は張栩九段、新聞解説は安達利昌七段、記録は伊藤優詩五段と豊田裕仁二段が務めます。