同世代対決に意欲
2021 年 01 月 30 日掲載
第68期王座戦五番勝負を制した芝野虎丸王座の就位式が29日、東京都内で行われた。
昨年12月3日に決着した許家元八段とのシリーズは、2人あわせた年齢が七大タイトル戦で最も若い組み合わせだった。3勝1敗で自身初の防衛を果たした芝野王座は「激しく、複雑な内容ばかりだった。(勝利を決めた)第4局は大きな戦いのなか、半目差で勝つことができたのは運が良かった」と喜びを語った。並行して行われていた名人戦七番勝負では、昨夏の本因坊戦七番勝負に続いて井山裕太三冠に敗れているだけに「調子がよくないなか、防衛できたのはうれしい」と振り返った。
3月2日には「大和ハウス杯 第59期十段戦」(産経新聞社)が大阪府東大阪市の大阪商業大学で開幕する。対戦相手は、ふたたび許八段だ。28日に挑戦権を獲得した許八段は「芝野さんは年下だが強い相手。精いっぱい打ちたい」と話している。
芝野は「同時期に(プロを志願する)院生になって、どんどん上のクラスにあがっていく許さんは目標の存在だった。ここからさらに頑張っていきたい」と2度目の同世代対決に意気込んでいた。