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日本棋院、不適切発言で
依田九段が対局停止6カ月

2020 年 02 月 13 日掲載

日本棋院、不適切発言で 依田九段が対局停止6カ月

日本棋院は12日、元名人の依田紀基九段がツイッターなどで棋院執行部や棋士に対し事実無根の中傷をしたなどとして、依田九段を同日から半年間の対局停止処分とすると発表した。

日本棋院や関係者によると、依田九段は妻の原幸子四段が常務理事を解職された役員人事などを巡り、昨年6月からツイッターなどで「(執行部は)噓もつくし事実も歪める」「権力に媚びる茶坊主の集まり」などと繰り返し批判。依田九段も出場した公式戦「マスターズカップ」(優勝賞金500万円)がスポンサーの意向で昨年限りで終了したことも、依田九段の一連の行為に起因しているとした。

この日会見した小林覚理事長は「投稿はほとんど事実と異なる批判で、棋院への謝罪もない」と話した。

原四段は一昨年5月の棋院の理事選挙で、他の候補者への根拠のない中傷メールを有権者の棋士に送信したとして、常務理事職を解職された。

依田九段は名人4連覇などの実績を持つトップ棋士。ツイッターの棋院批判は「不適切な手段だった」と全文削除しているが、棋戦廃止との因果関係は否定している。今回の処分について、代理人弁護士は「到底承服しかねます。精査の上、法的措置も含めた対応を検討してまいります」とのコメントを出した。