第44期棋聖戦七番勝負第3局
2020 年 02 月 02 日掲載
第44期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)、井山裕太棋聖と挑戦者・河野臨九段の第3局は長崎県西海市の「オリーブベイホテル」で行われ、井山棋聖が153手までで先番中押し勝ちした。井山棋聖はシリーズ3連勝で、小林光一名誉棋聖に並ぶ8連覇まであと1勝に迫った。
対局は2日目に入り、河野九段が右辺の大石を捨てる決断をしたが、黒の井山棋聖が大きな利益を得る結果になった。ペースを握った井山棋聖は正確な読みで着実にリードを広げ、勝負手を連発して粘る河野九段を突き放した。
第4局は14、15日、福岡県太宰府市の九州国立博物館で行われる。
井山棋聖の話「最後、左辺から上辺の攻防で自分の打つ手が筋に入ってきたので、いけるかなと思った。(4局目へ向け)まだまだ大変。しっかり準備して臨みたい」