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第44期名人戦
27日開幕

2019 年 08 月 26 日掲載

第44期名人戦第1局

張栩名人に芝野虎丸八段が挑戦する第44期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)が、27日に開幕する。プロ入りから4年11カ月、史上最速で七大タイトル戦の舞台に立つ挑戦者には初の10代名人が、連覇をめざす名人には通算6期目がかかる。

対局前夜の26日、両者は午後5時から第1局が打たれる東京都文京区「ホテル椿山荘東京」対局室の検分に臨み、使用する碁石や盤を確認した。午後6時からの前夜祭で、張は「また最高の舞台で戦えるのは光栄です。魅力的な碁を打つ芝野さんとの対戦は楽しみ。必ず盛り上がるシリーズにするよう自分らしい碁を打ちたい」、芝野は「自分が碁を始めたころに活躍されていた張名人の相手になるとは、思いもよらず不思議です。2日制の碁は初めてですが、盤面に集中していい碁を残せるよう頑張ります」と話した。

第1局は27日午前9時開始。持ち時間各8時間の2日制で、27日夜に打ち掛け、28日朝に再開し、同日夜までに決着する。立会人は大竹英雄名誉碁聖。

10代の挑戦者は11年前の井山裕太・現四冠(30)以来2人目。当時の井山を迎え撃ったのも張で、4勝3敗で退けた。井山は翌年再挑戦し、史上最年少の20歳4カ月で名人になった。11月生まれの芝野は、10月の第6局までにタイトルを奪取すれば19歳名人に、第7局で獲得しても七大タイトルを通じて史上最年少のタイトル獲得記録となる。