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名人戦リーグ
羽根直樹九段が残留決める

2019 年 07 月 05 日掲載

羽根直樹九段が残留決める 囲碁名人戦リーグ

第44期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦(朝日新聞社主催)は4日、第8ラウンドが始まり、羽根直樹九段が鈴木伸二七段に白番2目半勝ちして4勝3敗とし、今期リーグの残留を決めた。鈴木は2勝5敗となり、リーグ陥落の崖っぷちに追い込まれた。

鈴木が勝てば羽根と同星で並ぶ残留争いの一番は、羽根の地元、名古屋市の日本棋院中部総本部で打たれた。

黒番の鈴木は序盤、左辺におよそ50目の大地を築いた。その代わりに羽根に与えた中央白の大模様を外周から消す得意のヨセ勝負に持ち込んだが、届かなかった。ふだん地に辛い羽根は、鈴木の誘いに乗って珍しい模様の碁にしたが、微細な碁をものにした。終局は午後10時8分。午前10時の対局開始から12時間あまりにわたる熱戦だった。

これで最下位に2勝5敗の鈴木と村川大介十段、六浦雄太七段の3人が並んだ。羽根は8月最終局の井山裕太四冠との対戦に敗れても4敗にとどまり、リーグ陥落の3枠から逃れた。一方の鈴木が残留するには、最終局の芝野虎丸七段との対戦に勝つのが絶対条件。そのうえで、他の棋士の結果次第で残留プレーオフに持ちこめる可能性がある。