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本因坊戦第6局2日目
封じ手は「9の三」

2019 年 07 月 04 日掲載

封じ手は「9の三」 本因坊戦第6局2日目

本因坊文裕(もんゆう)(30)=井山裕太九段=に河野臨九段(38)が挑戦する第74期本因坊決定戦七番勝負の第6局(毎日新聞社、日本棋院、関西棋院主催、大和証券グループ協賛、阪急電鉄協力)は4日、大阪府吹田市のホテル阪急エキスポパークで2日目の対局が始まった。

朝の吹田市内は雨が上がり、時々日も差している。対局室には前日とは逆に、文裕、河野の順で入った。定刻の午前9時、両対局者が前日の盤面を再現すると、立会の坂口隆三九段が文裕の封じ手を開け、「9の三の押さえです」と読み上げた。白への攻めを急がず、上辺に地を確保する手厚い一着だ。

文裕は黒85のツケから左上隅をコウにした。黒91のコウダテに河野は堅く受けず、白92と反発。文裕は「うん、うん」とうなずきながら考えている。

解説の結城聡九段は「受けるのは利かされと考えたのでしょう。右下の白の形がどうなっていくかも見どころです」と話した。