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本因坊戦第4局
シリーズの山場を迎える

2019 年 06 月 12 日掲載

シリーズの山場を迎える 本因坊戦第4局

本因坊文裕(もんゆう)(30)=井山裕太九段=に河野臨九段(38)が挑戦する第74期本因坊決定戦七番勝負(毎日新聞社、日本棋院、関西棋院主催、大和証券グループ協賛)の第4局が13、14の両日、静岡県沼津市の旧沼津御用邸で打たれる。河野連勝の後、文裕が逆転で1番返して迎えた本局。文裕がタイに持ち込むか、河野が初の本因坊獲得にあと1勝と迫るか、シリーズも山場を迎える。

同市は、江戸時代後期に活躍し碁聖とたたえられる十二世本因坊丈和の出生地とされ、12日に到着した両対局者は、二十五世本因坊治勲(趙治勲九段)が揮毫(きごう)した記念の石碑に献花して健闘を誓った。この日の前夜祭では、河野が「ファンの方にも丈和先生にもよい碁を見せられるよう努力したい」、文裕は「丈和先生は囲碁史に残る棋譜をたくさん残された。少しでもよい棋譜を残せるよう頑張りたい」と決意を語った。

対局は持ち時間各8時間。13日午前9時開始。午後5時に打ち掛けとなり、翌日に打ち継がれる。立会は二十四世本因坊秀芳(石田芳夫九段)、解説は金秀俊九段、記録は小池芳弘四段と藤村洋輔三段が務める。