第六期女流立葵杯
2019 年 05 月 19 日掲載
囲碁の女流タイトル戦「第六期会津中央病院・女流立葵杯」は十九日、会津若松市東山温泉の今昔亭で挑戦者決定戦が打たれ、本戦初出場の上野愛咲美女流棋聖(17)が鈴木歩七段(35)に百七十六手で白番中押し勝ちし、挑戦権を獲得した。上野女流棋聖は六月に郡山市ゆかりの藤沢里菜女流立葵杯(20)=女流三冠=との挑戦手合三番勝負に臨む。両者による三番勝負は今年一月の女流棋聖戦以来。
午前十時に小林光一名誉棋聖(名誉名人・名誉碁聖)が対局開始を告げた。温知会の南嘉輝理事長が観戦した。大盤解説会は満席となり、県内外のファンが大接戦となった対局の行方を見守った。
藤沢女流立葵杯は同日、対局がないにもかかわらず会津入りし、指導碁や大盤解説会で県民と交流した。三番勝負に向け、藤沢女流立葵杯は「一局でも多く打てるよう頑張りたい」と笑顔をのぞかせた。上野女流棋聖は「長い時間の碁でも成長した姿を見せたい」と述べ、二人は握手を交わして健闘を誓い合った。
挑戦手合三番勝負は六月十四日に第一局、同十六日に第二局が今昔亭で行われる。どちらかが二勝した時点でタイトル獲得が決定し、一勝一敗の場合は同二十一日に東京都の日本棋院本院で決定局の第三局が行われる。