「すごい対局、感動した」
2019 年 04 月 12 日掲載
囲碁の第43期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)を制した井山裕太棋聖(29)の就位式が12日、東京都文京区のホテル椿山荘東京で行われ、約200人が祝った。井山棋聖は挑戦者の山下敬吾九段(40)を4勝3敗で下し、7連覇を達成した。
老川祥一・読売新聞グループ本社取締役最高顧問・主筆代理から正倉院宝物の金銅鳳形裁文こんどうおおとりがたさいもんを写した鳳を刻み込んだ純銀製の棋聖大賞メダルと、賞金4500万円の目録が贈られた。
最終第7局で立会人を務めた大竹英雄名誉碁聖が「本当にすごい対局で、感動した。井山さんは囲碁界の宝、日本の宝だと思う」と7連覇を祝福。井山棋聖は「最終局は大変な碁だったが、最後は運も味方してくれたと思う。昨年から厳しい戦いが続いているが、こういう状況にも慣れてきた。これからも一局一局、目の前の一手一手を精いっぱい打っていきたい」と謝辞を述べた。