第9回応氏杯世界囲碁選手権
4年に一度開催される応昌期基金会主催の国際棋戦「第9回応氏杯世界囲碁選手権」は新型コロナウィルス感染拡大に伴い各国間の移動制限が生じているため延期されていたが ネット対局での実施となり9月8日(火)に開幕。
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歴代成績:
対局年 | 優勝 | 結果 | 準決勝 | コミ |
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2016 | 唐韋星九段(中国) | 3-2 | 朴廷桓九段(韓国) | 8目 |
2012 | 范廷鈺三段(中国) | 3-1 | 朴廷桓九段(韓国) | 8目 |
2009 | 崔哲瀚九段(韓国) | 3-1 | 李昌鎬九段(韓国) | 8目 |
2005 | 常昊九段(中国) | 3-1 | 崔哲瀚九段(韓国) | 8目 |
2001 | 李昌鎬九段(韓国) | 3-1 | 常昊九段(中国) | 8目 |
1996 | 劉 昌赫九段(韓国) | 3-1 | 依田紀基九段(日本) | 8目 |
1993 | 徐奉洙九段(韓国) | 3-2 | 大竹英雄九段(日本) | 8目 |
1989 | 曹薫鉉九段(韓国) | 3-2 | 聶衛平九段(中国) | 8目 |
第9回応氏杯1回戦は9月8日(火)に開幕した。 日本からは井山裕太九段、芝野虎丸九段、一力遼八段、 村川大介九段、河野臨九段、 許家元八段が出場した。一力八段、河野九段、許八段は1回戦通過だが、井山九段、芝野九段、村川九段は敗退した。2回戦は明日9月9日(水)に打たれる。
【第9回応氏杯1回戦】(黒)芝野虎丸九段 対 楊鼎新九段(白)
【第9回応氏杯1回戦】(黒)河野臨九段 対 林立祥六段(白)
【第9回応氏杯1回戦】(黒)党毅飛九段 対 許家元八段(白)
【第9回応氏杯1回戦】(黒)芈昱廷九段 対 一力遼九段(白)
8日の1回戦に勝利した、一力遼八段、河野臨九段、許家元八段の2回戦が打たれ、 一力が韓国の安成浚八段に勝利し準々決勝に進出した。準々決勝は9月11日(金)11時より行われる。河野と許は惜しくも敗退となった。
【第9回応氏杯2回戦】(黒)一力遼八段 対 安成浚八段(白)
「第9回応氏杯」の準々決勝が11日に打たれ、日本代表の一力遼碁聖が中国の陶欣然八段を破り、日本勢として3年ぶりの世界メジャー4強に進んだ。準決勝の相手は中国の謝科八段。準決勝は三番勝負。
一力は20歳未満の世界戦で優勝しているが、年齢を問わないメジャー4強は初めて。今大会は日中韓台などから30人が出場。日本代表の6人はコロナ禍による渡航制限のためネット対局で打ち、第一人者の井山裕太棋聖や芝野虎丸名人が初戦で敗れるなど苦戦。ただひとり一力が1回戦から3連勝で勝ち残っている。
終局後、一力は「本局は後悔の手がなく、自分の中でもかなりいい碁だった」。準決勝で戦う謝は今年4月、同じく世界メジャーの「夢百合杯」準々決勝で敗れた相手。「借りを返せるようがんばりたい」
日本勢のメジャー4強は3年前の「LG杯」の井山以来。井山はこのとき日本勢として10年ぶりの準優勝を遂げた。かつて日本は世界で群を抜く囲碁強国だったが、1990年~2000年代に中国と韓国に追い抜かれた。日本のメジャー制覇は2005年「LG杯」の張栩九段以来、遠ざかっている。
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