第58期 十段戦挑戦手合五番勝負
「芝野時代」到来か?
村川大介十段 vs 芝野虎丸挑戦者
対局日 | 場所 | |
第1局 | 3月3日(火) | 大阪府東大阪市 大阪商業大学 |
第2局 | 3月26日(木) | 大阪府大阪市 関西棋院 |
第3局 | 4月16日(木) | 長野県大町市 ANAホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん |
第4局 | 4月22日(水) | 東京都千代田区 日本棋院本院 |
第5局 | 4月28日(火) | 大阪府大阪市 関西棋院 |
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産経新聞社主催の囲碁タイトル戦「第58期十段戦五番勝負」の第1局が3日午前9時半から大阪府東大阪市の大阪商業大学で行われ午後5時31分、挑戦者の芝野虎丸二冠が276手までで、村川大介十段に白番3目半勝ちし、初の十段獲得に向け先勝した。持ち時間各3時間で、残りは芝野2分、村川1分。第2局は26日に大阪市の関西棋院で打たれる。
「第58期十段戦五番勝負」の延期を決めました。
村川大介十段-芝野虎丸二冠の対局は現在1勝1敗で、16日に長野県大町市で第3局が予定されていましたが、対局者ら関係者の感染リスクを減らすためには延期が適切と判断しました。第3局以降の日程は今後、協議のうえ決定し、公表します。
芝野虎丸新十段が26日、史上最年少で3冠を達成した。今回の十段をはじめ名人、王座の3棋戦はいずれも初挑戦での奪取となり、全7冠を2度も独占した第一人者の井山裕太三冠でさえ達成できなかった前人未到の快挙だ。
芝野虎丸二冠の先勝で始まった今シリーズは、第2局で初防衛を目指す村川大介十段が勝利し、タイになった。その後、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、十段戦を含むすべての囲碁公式戦は休止、延期になった。
第2局から82日あいた今月17日の第3局を制し2勝目をあげた芝野二冠が勢いに乗り、昨秋の名人・王座獲得に続く史上最年少・最速での3冠保持者となる。
3冠となった芝野虎丸新十段との一問一答は次の通り。
--3冠獲得。想像したことはあったか
「全然考えていなかった。ただ、足りない部分はたくさんあるので、今後も頑張らなければいけない。内容はともかく、結果が出たことはよかった」
--最年少での3冠の実感は
「日ごろから記録のようなものには、あまり関心がない。これからもタイトル戦のような大きな舞台で、少しでも多く打つチャンスを得たい」
--新型コロナウイルスの影響で対局が空いたときは、どう調整したのか
「家でネット対局をしていたが、(対面)対局がなかったことが影響したのかどうか、なかなか調子が出ずにここまで来てしまった」
--持ち時間3時間の十段戦と、2日制の本因坊戦を並行で打っている
「早打ちなので以前は短い(持ち時間)碁のほうがあっているかなと思っていたが、(昨秋の2日制の)名人戦も経験して勝てた。短い碁のほうがいいかも」
--本因坊戦では井山裕太三冠に挑み、3連敗と苦しんでいる
「布石や構想力、中盤以降の厳しさが思った以上に力強い」
--今後どう立ち向かっていくか
「井山さんがどうこうより、自分が強くなっていきたい」
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