第45期棋聖戦挑戦手合七番勝負
第44期棋聖戦挑戦手合七番勝負特設ページ
http://www.igo-kifu.com/event/kisei/45
第1局 | 1月13日(水)、14日(木) | 東京都文京区「ホテル椿山荘東京」 |
第2局 | 1月22日(金)、23日(土) | 富山県高岡市「勝興寺」 |
第3局 | 2月5日(金)、6日(土) | 長崎県西海市「 オリーブベイホテル 」 |
第4局 | 2月16日(火)、17日(水) | 神奈川県箱根町「 ホテル花月園 」 |
第5局 | 3月4日(木)、5日(金) | 新潟県南魚沼市「 ryugon 」 |
第6局 | 3月15日(月)、16日(火) | 山梨県甲府市「常磐ホテル」 |
第7局 | 3月18日 (木)、19日(金) | 山梨県甲府市「常磐ホテル」 |
コメント数: 5
第45期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)、井山裕太棋聖と挑戦者・河野臨九段の第1局が東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で行われ、14日午後7時57分、井山棋聖が244手までで白番中押し勝ちした。井山棋聖は棋聖戦最多の9連覇へ好スタートを切った。
河野九段の得意な陣形に、井山棋聖が受けて立つ形で進んだ本局は、白68の封じ手以降、上辺で戦局が動いた。井山棋聖は白72と切った手から徐々に流れを引き寄せた。
白88と左辺に打ち込んで黒の一団に厳しく迫った。リードを許した河野九段は辛抱強く打開策を探り、終盤、一気に決めにいった井山棋聖の隙を突いて際どい勝負に追い込んだが、わずかに井山棋聖が押し切った。
第2局は22、23日に富山県高岡市の「勝興寺」で行われる。
井山棋聖の話「2日目の左上の折衝で少し良くなったかと思った。(終盤、石を取りにいったが)誤算があり負けも覚悟した」
河野九段の話「1日目は地で先行され、少し遅れたかもしれない。2局目はいい碁を打てるように頑張りたい」
特設ページ:第45期棋聖戦挑戦手合七番勝負
第45期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)、井山裕太棋聖と挑戦者・河野臨九段の第2局が富山県高岡市の「勝興寺」で行われ、23日午後7時12分、井山棋聖が143手までで先番中押し勝ちした。棋聖戦史上最多の9連覇がかかる井山棋聖はシリーズ2連勝となった。
1日目、河野九段が封じた60手目は、右上隅で実利を確保する切り。白62からは下辺で競り合いが続き、河野九段が黒の大石を取りに行って、両者惜しみなく時間を投入し読み合う展開になった。最後は井山棋聖が白石を取り切り、熱戦を制した。
第3局は2月5、6日に長崎県西海市の「オリーブベイホテル」で行われる。
井山棋聖の話「下辺の打ち方が悩ましかった。(攻め合いに勝って)最後に勝ちが見えた。運が良かった」
河野九段の話「1日目の左上隅は不本意な分かれとなり、少しずつ悪くした。最後の攻め合いでは錯覚もあった」
特設ページ:第45期棋聖戦挑戦手合七番勝負
第45期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)、井山裕太棋聖と挑戦者・河野臨九段の第3局が長崎県西海市の「オリーブベイホテル」で行われ、6日午後7時28分、井山棋聖が186手までで白番中押し勝ちした。井山棋聖はシリーズ3連勝で、棋聖戦史上最多の9連覇へあと1勝と迫った。
井山棋聖の封じ手、白56は右下に地を確保する受け。井山棋聖は中央を動き出し、コウ絡みの接近戦となった。河野九段の黒97の切りから、右上隅でも激しい戦いになったが、井山棋聖が白106、112、122の好手を繰り出し、粘る河野九段を振り切った。
第4局は16、17日に神奈川県箱根町の「ホテル花月園」で行われる。
井山棋聖の話「右上で得をして、正しく打てば残るかなと思った。(第4局へ向け)まだまだ大変なので精いっぱい準備して臨みたい」
河野九段の話「途中まではそれなりに勝負形のつもりだったが、上辺で悪くしてしまった。予想にない手もあり、難解な戦いだった」
特設ページ:第45期棋聖戦挑戦手合七番勝負
第45期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)、井山裕太棋聖と挑戦者・河野臨九段の第4局が16日から神奈川県箱根町の「ホテル花月園」で行われ、17日午後7時44分、河野九段が212手までで白番中押し勝ちし、シリーズ1勝目を挙げた。
井山棋聖の開幕3連勝で迎えた本局は序盤、先番の井山棋聖が地を稼ぎ、河野九段が厚みを築く展開になった。河野九段は白64の封じ手以降、左辺の黒を攻める作戦に出た。井山棋聖は手順を尽くしてさばこうとしたが、河野九段が白102の好手を放って優勢に。中央に地をまとめながら着実に寄せ、井山棋聖の勝負手にも冷静に対応してカド番をしのいだ。
第5局は3月4、5日、新潟県南魚沼市の「ryugon」で行われる。
河野九段の話「勝負がどうなるか、最後まで分からなかった。依然としてカド番だが、次も自分の碁をしっかり打ちたい」
井山棋聖の話「2日目、白102のツケを打たれた後、まずい手を打ちリズムを崩してしまった」
特設ページ:第45期棋聖戦挑戦手合七番勝負
第45期棋聖戦七番勝負(読売新聞社主催)、井山裕太棋聖と挑戦者河野臨九段の第5局が新潟県南魚沼市の古民家ホテル「ryugon」で行われ、5日夕、井山棋聖が152手までで白番中押し勝ちし、シリーズ4勝1敗で棋聖9連覇を果たした。
9連覇は棋聖戦の連続防衛新記録。井山棋聖は史上1位の七大タイトル獲得数を50に更新し、名人、本因坊と併せて大三冠を維持した。
井山棋聖は大阪府出身。石井邦生九段門下で2002年にプロ入りした。16年と17年の2回、全七大タイトルを獲得する「七冠」を成し遂げ、18年には囲碁界初の国民栄誉賞を受けた。
井山棋聖の話「(棋聖戦9連覇は)励みになる記録。ギリギリの勝負を積み重ねてここまで来られて、非常にうれしい。(10連覇に)挑戦できることは大変光栄で、これからもさらに精進していきたい」
色紙に「祥風」と揮毫(きごう)した井山棋聖は、「コロナ禍などいろいろ厳しい状況の中、幸ある風が吹けばいいなという願いを込めた」と語った。
特設ページ:第45期棋聖戦挑戦手合七番勝負
コメント: