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【関西棋院第一位決定戦】村川が挑戦権獲得
囲碁棋譜COM local 2020/11/05 21:06

関西棋院第一位決定戦 村川が挑戦権獲得

山陽新聞杯第64期関西棋院第一位決定戦(山陽新聞社主催)の挑戦者決定トーナメント決勝が17日、大阪市の同棋院であり、村川大介九段が瀬戸大樹八段を破り、余正麒第一位への挑戦権を得た。

村川九段は192手までで白番中押し勝ちした。序盤に下辺で発生した接近戦が中央に波及する中で、村川九段が優位な情勢を形成した。瀬戸八段も粘り強く応戦したが、左隅で相手陣地に切り込もうとした手に対し、村川九段が逆に攻めの一手(116手目)を放ち、勝負の行方を決定づけた。持ち時間は各3時間で残りは瀬戸八段1分、村川九段4分だった。

村川九段は関西棋院を代表する強豪棋士で、七大タイトルの王座、十段を各1期獲得したことがある。第一位戦は第54期(2010年)にタイトルを取っている。

余第一位との挑戦手合3番勝負は10月1日に同棋院で第1局が行われる。村川九段は4期ぶり5回目の挑戦手合出場で「実力者の余第一位との対局は楽しみ。結果にこだわって打ちたい」と話した。

 第一位決定戦は1957年にスタート。国内主要棋戦では本因坊戦、王座戦などに次ぐ歴史がある。今期のトーナメントは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で約2カ月間、休止していた。次期の第65期のトーナメント予選が8月から同時並行で行われている。

関連棋譜:【関西棋院第一位挑戦者決定戦】(黒)瀬戸大樹八段 対 村川大介九段(白)

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囲碁棋譜COM 2020/11/06 11:02

関西棋院第一位決定戦第2局 余が連勝で4連覇

山陽新聞杯第64期関西棋院第一位決定戦(山陽新聞社主催)の3番勝負第2局が5日、大阪市中央区北浜の同棋院で打たれた。余正麒第一位が挑戦者の村川大介九段に202手までで白番中押し勝ちし、連勝で4連覇を果たした。

後がない村川九段が、序盤から積極的に地を広げて主導権を取ろうとするが、余第一位も冷静に対応し、一進一退の展開に。中盤、余第一位が下辺右から攻めを仕掛けてペースを握ると、手堅い打ち回しで徐々にリードを拡大。村川九段も粘り強く応じて逆転機をうかがうが、余第一位はミスを最小限に抑えて押し切った。持ち時間各3時間で、残りは余第一位が1分、村川九段が3分。

台湾出身の余第一位は国内主要棋戦や国際棋戦で活躍を続ける実力者。王座、十段の獲得経験がある村川九段は、第54期以来2度目の第一位を目指したが及ばなかった。3番勝負は関西棋院看板棋士同士の頂上決戦として注目を集めた。

第一位決定戦は1957年に始まった伝統棋戦。今期は昨年10月からトップ棋士ら32人がトーナメントを戦った。新型コロナウイルスの影響で、約2カ月間の休止もあったが、村川九段が9月に挑戦権を得た。

【第64期関西棋院第一位決定戦挑戦手合第二局】(黒)村川大介九段 対 余正麒八段(白)

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